日蝕や月蝕は、単なる天文現象としてだけでなく、占星術においても特別な意味を持つ神秘的なイベントです。この記事では、科学的な解説に加え、古来からの占星術的解釈と現代の意味合い、そして実践的な「当日の過ごし方」を詳しくご紹介します。
日蝕とは
日蝕は月が太陽の前を横切り太陽を覆い隠す現象のことで、地球・月・太陽が一直線を成すことで成り立ちます。新月の中でも、特別な現象を表します。
地球・月・太陽で一直線を成さない場合、新月としてしか観測されない為、日蝕は、観測場所によっては見れないことも大いにありえます。
占星術では、日蝕は「社会的使命や課題」の象徴とされ、黄道(太陽の通り道)と白道(月の通り道)を結ぶノード軸(ドラゴンヘッド&テイル)付近で発生する新月のことを指します。

月蝕とは
月蝕は月と太陽の間に地球が位置し、太陽の光を隠す現象のことです。月・地球・太陽が一直線を成すことで成り立ちます。満月の中でも、特別な現象を表します。
月蝕は、地球上のどの位置にいても観測できる事柄です。そのため、月さえ見えていれば、地球上のどこから見ても同じように月蝕は進行していきます。
占星術では、月蝕は「個人的な課題や内面の変化」を象徴します。黄道と白道を結ぶノード軸付近で発生する満月は、感情や人間関係、過去のパターンの見直しを促すタイミングとされています。

占星術的な意味合い
昔の考え方
古くから日蝕や月蝕は、不吉な予兆と考えられてきました。
かつて占星術は、政治的な方針を決定する際に重要な指針でした。
王様のかたわらには占星術師が控え、今でいうマンデーン占星術の技法で、国政や隣国との関係、あるいは謀反の動きや戦争の好機などを推し量っていました。
その彼らが最も恐れたのが、日蝕です。
マンデーン占星術では、太陽は王を、月は民衆を表すため、太陽が月に覆われて空が暗くなる日蝕は、王権が民衆によって転覆されることを意味していました。
※日本の神話・古事記の中でも、天照大神が天岩戸に隠れてしまうくだりがありますが、こちらも日蝕を表しているとされています。
現在では占星術で国勢を執り行うことはなく、国家が転覆されることもそうそうありませんが、マンデーン占星術では、多くの人々がなくなるような天変地異や大事故に日蝕や月蝕がかかわっていると考えられています。
現代の考え方
現在では、日蝕や月蝕は、人生における課題を表すとされています。
日蝕は「人生における社会的使命と課題」を、月蝕は「人生における個人的な課題と克服すべき弱点」を示しています。
日蝕や月蝕が起こる際重要な意味を持つノード軸(太陽の通り道である黄道と、月の通り道である白道を結んだ線軸=ドラゴンヘッド&テイル)は、「社会」と「個人」の意向の接点を表しています。
そのため、そこで起きる新月あるいは満月は、必然的に人類の集合的無意識への深いつながりを象徴することになります。

また、一時的に、地球に光を届ける太陽や月が闇に包まれるという点も見逃せないポイントです。
光が「生」や「意識」を表すとすれば、闇は「死」であり、「無意識」。
光が闇に飲まれる日蝕や月蝕は、個人の終焉であると同時に、集合的無意識の再生の時ということになります。
そのため、日蝕や月蝕の時期は、体調やメンタルを崩しやすい方も多いとも言われています。
当日のオススメの過ごし方
日蝕・月蝕ともに、心への影響がダイレクトにやってくる時期ですので、基本的には自分自身と深くつながる時間を持つことが大切になります。
瞑想をしたり、自分自身の考えを整理したり。本を読んでみるのもいいかもしれません。
そうして自分自身がどういう状態なのかをチェックして、私はどうしたいのか?今一度考えてみる時間にすると有意義に過ごせそうですよ。
基本的に、ムリは禁物なので、ゆっくりと過ごすことがとても大切になります。

日蝕当日の過ごし方
日蝕は「新月+特別なリセット&スタートのエネルギーが強い日」です。
占星術的には、「社会的な変化」や「新しい挑戦」を意識するタイミングとされるので、「新しいことを始める」「未来の自分に向けた種まきをする」ことが特にオススメです。
行動計画の見直し
新しい挑戦のための目標設定と、半年後に達成したい具体的な目標のリストアップを行いましょう。(例:資格取得、SNSのフォロワー増加、副業開始など)
今後の人生で何を成し遂げたいのか、それらのために何をすべきかリストアップしてみましょう!
どんな仕事がしたいのか、どんな人たちと関わりたいのか?それによって、どんな社会貢献ができる?のか考えながら今後のことを決めていきましょう。
そのあと半年後に達成できそうな目標を具体的に立てていくのがオススメです。
「もっと成長できる環境」「自分の夢・理想に合う環境」に身を置く決意をする
自分のいるべき場所に向かう決心をするのは大変ですが、がんばってみると、月の力があなたにそっとエールを送ってくれますよ。
- ネガティブな発信ばかりのSNSを整理する
- 尊敬できる人の本を読む
- 学びたい分野の人とつながる
- 同じ目標を持つ人やコミュニティを探してみる
ポジティブなスタートを
「新しい自分へのリセット」の機会として、過去の後悔を手放し、未来への一歩を踏み出しましょう。その際、「過去の自分」との決別を意識してみると、流れに乗っていけます。
月蝕当日の過ごし方
月蝕は「満月+特別なリリース&変化のエネルギーが強い日」 です。
占星術的には、「感情・人間関係・過去のパターンの手放し」「内面の変化」を意識するタイミングとされます。つまり、「今までの自分を振り返り、不要なものを手放して、新しいスタートの準備をする日」 というイメージになります。
内面の浄化
「今の自分、本当に幸せ?」と、自分自身に問いかけてみる時間を持ちましょう。
自分の感情や現状を振り返り、不要なものやネガティブなパターンを手放す時間にしましょう。
具体的な実践例
- 日記やノートに思いを書き出す
- 「手放すリスト」を作成し、必要なものだけを残す
- 瞑想やアファメーションで心をリセットする
感情のわだかまりをほぐすことで、手放していくことができるようになります。
そのためにも、本当に望む未来の自分をイメージしてみましょう。
- 「これからどんな自分になりたい?」
- 「次の半年間で何を大切にしたい?」
これらを考えるためにも、深く自分自身とつながる感覚を持つことが大切になります。
そのためにも瞑想を行い、自分自身に「私は私で大丈夫」「ありのままでいいんだよ」優しく語りかけてみてくださいね。そうして、「私は過去の傷を手放し、自由になります」とアファメーションを行うことで、より良い方向へ向かっていくことができるようになります。

感情を解放する時間を持つ
瞑想する際に、できたら、過去の自分や他人に対する怒り・後悔の気持ちを解放してみてください。
その際、憎いと思う人・物事を完全に許す必要はありません。
できたら感情のままに紙に書き出してみるのが良いでしょう。
悲しかった、つらかった、どうして?ばかやろー!等。なんでもいいです。
あらかた出尽くしたら、どうされたかったのか?自分に問いかけてみてください。
なぜ悲しいの?どうしてほしかったの?って優しく問いかけてみて。
きっと、最後に出てくるのは「愛してほしかった」「大切にしてほしかった」という気持ちが残ってくるはずです。
あなたは頑張りました。
これ以上、過去の自分を責めず、『よく頑張ったね』と言ってあげてください。
それと同時に、『もう手放してもいい』と心の中でゴミ箱へ入れてみてください。
それと同時に、いつも自分の周りにいる人に、ありがとうと伝えてみるのもオススメです。
手放すことで、心が軽くなり、今あるものに感謝して、ポジティブなエネルギーに変えることができるようになりますよ。
デトックスもおすすめ
- 塩風呂に入る
- 水分をたくさん飲んで体のデトックスをする
- アロマを焚いて深呼吸
- マッサージを受ける
- 好きな映画や音楽を聴いて感情を解放する
そもそも感情的になりやすいときだからこそ、体と心を整えて癒し整えるような行動がオススメです。
避けるべき行動
日蝕当日
それはズバリ!「過去にこだわりすぎる」こと!
- 「昔の失敗」「過去の後悔」を引きずるのではなく、未来にフォーカスする!
→ ネガティブなことに意識を向けすぎない - 「不安・恐れ・嫉妬」にフォーカスするのではなく、「これからの自分」に集中!
→決断を先延ばしにするのはNG!! - 「どうしようかな…」と悩み続けるより、小さくてもいいから行動する!
心が惑いやすい時だからこそ、ついついいろいろ考えてしまいがちですが、過去はあくまでも未来を見つめるための判断材料として活用するにとどめてくださいね。
月蝕当日
それはズバリ!感情的になりすぎること!!!
- 「なんで私はこんなにダメなんだろう…」とネガティブに浸りすぎない
→ 無理に結論を出そうとすることはNG - 「手放すべきか迷っていること」は、無理に決めなくてもOK!
→大きな決断を急ぐのはNG
感情が不安定な日なので、冷静になってから決めるほうがベターです。
ゆっくり自分をいたわって過ごしてくださいね。
まとめ
日蝕は「未来へのリセット」、月蝕は「内面の浄化」のチャンス!
過去にとらわれず、新しい自分への一歩を踏み出すための計画や実践が、今後の成長や運気アップにつながります。
自分自身とじっくり向き合い、行動プランを立てることで、占星術のエネルギーを最大限に活かしましょう。
具体的に日蝕・月蝕のサイクルを活かした目標達成プランの立て方や半年間の過ごし方に関しては、コチラの記事からご参照ください。

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コメント
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