神秘的な天文現象である日食と月食。
これらは、いったいどういう状態なのでしょうか。
日食とは
日食は月が太陽の前を横切り太陽を覆い隠す現象のことで、地球・月・太陽が一直線を成すことで成り立ちます。新月の中でも、特別な現象を表します。
地球・月・太陽で一直線を成さない場合、新月としてしか観測されない為、日食は、観測場所によっては見れないことも大いにありえます。
占星術では、ノード軸(太陽の通り道である黄道と、月の通り道である白道を結んだ線軸=ドラゴンヘッド&テイル)の近くで、新月(太陽と月が0度(コンジャンクション))が起こることを指します。
月食とは
月食は月と太陽の間に地球が位置し、太陽の光を隠す現象のことです。月・地球・太陽が一直線を成すことで成り立ちます。満月の中でも、特別な現象を表します。
月食は、地球上のどの位置にいても観測できる事柄です。そのため、月さえ見えていれば、地球上のどこから見ても同じように月食は進行していきます。
占星術では、ノード軸(太陽の通り道である黄道と、月の通り道である白道を結んだ線軸=ドラゴンヘッド&テイル)の近くで、満月(太陽と月が180度(オポジション))が起こることを指します。
占星術的な意味合い
昔の考え方
古くから日食や月食は、不吉な予兆と考えられてきました。
かつて占星術は、政治的な方針を決定する際に重要な指針でした。
王様のかたわらには占星術師が控え、今でいうマンデーン占星術の技法で、国政や隣国との関係、あるいは謀反の動きや戦争の好機などを推し量っていました。
その彼らが最も恐れたのが、日食です。
マンデーン占星術では、太陽は王を、月は民衆を表すため、太陽が月に覆われて空が暗くなる日食は、王権が民衆によって転覆されることを意味していました。
現在では占星術で国勢を執り行うことはなく、国家が転覆されることもそうそうありませんが、マンデーン占星術では、多くの人々がなくなるような天変地異や大事故に日食や月食がかかわっていると考えられています。
今の考え方
現在では、日食や月食は、人生における課題を表すとされています。
日食は「人生における社会的使命と課題」を、月食は「人生における個人的な課題と克服すべき弱点」を示しています。
日食や月食が起こる際重要な意味を持つノード軸(太陽の通り道である黄道と、月の通り道である白道を結んだ線軸=ドラゴンヘッド&テイル)は、「社会」と「個人」の意向の接点を表しています。
そのため、そこで起きる新月あるいは満月は、必然的に人類の集合的無意識への深いつながりを象徴することになります。
また、一時的に、地球に光を届ける太陽や月が闇に包まれるという点も見逃せないポイントです。
光が「生」や「意識」を表すとすれば、闇は「死」であり、「無意識」。
光が闇に飲まれる日食や月食は、個人の終焉であると同時に、集合的無意識の再生の時ということになります。
そのため、日食や月食の時期は、体調やメンタルを崩しやすい方も多いとも言われています。
どう過ごすと良いのか
両者ともに、心への影響がダイレクトにやってくる時期ですので、基本的には自分自身と深くつながる時間を持つことが大切になります。
瞑想をしたり、自分自身の考えを整理したり。本を読んでみるのもいいかもしれません。
そうして自分自身がどういう状態なのかをチェックして、私はどうしたいのか?今一度考えてみる時間にすると有意義に過ごせるはずです。
また、無理は禁物なので、ゆっくりと基本的には過ごすことが大切です。
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