本格的な【風の時代】の到来!冥王星みずがめ座時代へ:私たちは何を意識すべきか

本格的な風の時代へ:11/20から冥王星みずがめ座時代が到来します。そもそも「風」の時代とはなんなのか?わたしたちは何を意識すべきなのか?みずがめ座のいう自由から、ひも解いていきます。

2020年に木星・土星が200年ぶりに風の星座でグレートコンジャンクションしてから始まった、【風の時代】

この度、破壊と再生などの極端な変容をもたらす星・冥王星が、2024/11/20にみずがめ座へ入ります。
2043年まで続く本格的な風の時代が到来です。

そもそも「風の時代」ってなんぞや

風の時代は、情報化!IT革命!自由で軽やかに縛られない!!!
そんな話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、風の世界に、上記のような自由ってあるのかな?と私は疑問です。
「風」を象徴するタロットカードのソードを思い出してみると、わかりますが、惨憺(さんたん)たる状況です。これが…自由?

もともと「風」を司るものとして、土星と水星があります。(トリプリシティ)

土星は秩序と枠組みを、水星は知覚や認知をそれぞれ表すことから、「風」は、物事の仕組みに興味を持ちます。

また、土星も水星も、どちらも地の惑星であり、現状を把握する冷と、差異を明確にする乾の働きを持っています。
数値化するデータ、明文化しうる規約や法令は風が得意とする分野です。

以上のことから、風のサインであるふたご座、てんびん座、みずがめ座は、再現性のある情報と普遍的な法則にしたがった理性的な判断を重んじるサインであることが分かります。

風のサインは、好戦的なわけではないけれども、世界を変えたいならば(いままでの地の時代のような)「人」ではなく、「構造」を変えなければなりません。

とはいえ、「風」自体は熱&湿の性質を持つもの。
熱は未来へ向かう力、内から外へ発揮される力。湿は物事を結び付けていく力。

風の時代は、土星や水星の力をひとりひとりが使うことで、大きな民意となり、国家権力をも動かす大きなうねりとなって、これまでの方法や秩序が一新される時代、そうして決まりごとが明文化される時代になるはずです。

乾いた惑星である土星と水星は脅しにも情にも流されることはありません。
個人の力量・権威やお金の力で何倍にもできるチートな地の時代は終わりを告げるわけです。

冥王星がみずがめ座へ:本格的な「風の時代」へ

前回の冥王星・みずがめ座時代には、アメリカの独立宣言からフランス革命等、既存の社会秩序を一から作り直すような運動が次々と起こったインパクトのある時代です。

みずがめ座は、変革の星・天王星に支配されていますが、天王星などの土星外惑星が発見されるまでは、制限や秩序・枠組みの星・土星がみずがめ座を支配していました。

風のサインのエッセンシャル・ディグニティの表

上記のように、みずがめ座♒は、風のサインの中でもとびきり重たいものです。
秩序や枠組み、制限を表す土星が重く支配しています。

みずがめ座のいう自由とは、「なんでもOK」みたいな軽やかな感じはなく、常識という枠を超えた先にある自己責任が伴う自由です。常識という枠は必ず必要になります。だって土星だから。

そもそもみずがめ座自体は、冬の一番厳しい時期を表す星座です。大体1月20日前後ぐらいから太陽がみずがめ座を運行し始めます。厳しい冬には、人間は肩を寄せ合い家の中で助け合いながら、じっと冬が越えるのを待つよりほかありません。家の外を一歩出たら、食料もないし、寒さで死んでしまうので。

人にとって一番死に近い季節だった時代に、「自由に何でも、軽やかにやろうよ♪」「いいじゃんいいじゃん♪」みたいなことを言っている人がいたら、周りから変な目で見られてしまうと思いませんか。春や夏ならまだしも…。「おめえ、死んじまうぞ!(悟空風に)」「自殺行為の変態だ」と思われそう。

 ちょっと話はずれますけど、風の時代でも、春も終わりで夏に移ろいつつある双子座が強い時代なら、幸運や拡大を司る木星1の影響から、SNSでいろんな人が浮き足だった発言にも納得ができます。

まあ別に、「風の時代で自由で私たちの時代だよね♥なんでもありだよね♥私たちの時代きたね♥」みたいな感じでキラキラしてても全然いいんだと思うんだ。だけど、そういうのも全部自己責任だからね?。あとで泣き見てもしらんで。ほんと、ちゃんと足場固めしときましょう。

というわけで、この場合の自由とは、(ある面の常識は打ち破ることになるんだけれども)打ち破ったところ以外の常識を駆使して、切り捨てる部分は切り捨てたり、生き残るための生存戦略としての自由になるわけです。ほんと自己責任ってやつです。間違っているかもしれない、だけれども選択せざるを得ない。

そうしてこうした冥王星みずがめ座時代では、普遍的な価値観(男女という枠組みではなくひとりの人間として尊重すること、基本的人権等)やタブーを踏まえ、必要な情報をキチンと押さえられることが、これからの時代の波に乗るために必要なことになります。

今回は、とくに個々人がネットワークを築き共存していく社会を目指す過程で、あちこちに分断が起こり、不満が噴出していくことになるでしょう。

仮想通貨やバーチャルリアリティといった世界がより大きな意味合いを持つ社会になっていくのかもしれません。それに対して、今までの人と会うことでしか味わえない感覚も、取って代わられるような技術が生まれているようですね。(遠くにいる動物の柔らかさや温かさを感じることのできる技術がすでに開発されているらしいです)
混乱は混乱を呼び、当たり前は塗り替えられていく。どちらが本当でウソなのか。そうしたものを自分の中でしっかり把握できる力を個々人が持っていくべきでしょう。

反面、フェイクニュース等がこれまで以上に増えて混乱を極めていくのかもしれません。個々人の見極めの力を試されることが多くなっていくことでしょう。真実に対する鑑識眼をもつことが必要になってきそうです。

AIとの共存といった問題もさることながら、所有という概念も大きく変わっていく可能性があります。(仮想通貨界隈ではもうすでにバーチャルリアリティ内で疑似的に土地を所有する等あるようです)

また、ひとりの人として尊重されることが、とても重要視されるようになることから、LGBTsや女性労働者の活用などジェンダーレスでボーダレスな時代が到来してくるはずです。

個人的な感想としては、中身のない何やってるかイマイチわからないインフルエンサーは消えて、本当の意味で積み上げてきた人が勝つ時代がやってくるんだろうなぁと思います。

理想が独り歩きして、人間が取り残されないためにも、「風」が表す秩序と枠組みの土星と、知覚と認知の水星の力を借りて、自分なりの鑑識眼を持つことが必要になってくるでしょう。できるかぎり情報の裏取りを行う、選挙等に行って法が正しく運用されるように監視する、そのためにもよくよく勉強したり知識を得ていくことがますます重要になります。

そうした個々人の動きが大きなうねりとなって、時代を大きく作り替えていく。
そんな20年になりそうです。

そんな新しい時代の息吹を感じながら、この1年を締めくくっていきましょう。

オススメの本

『ロボット(R.U.R)』 カレル・チャペック(著)、千野栄一(翻訳) 岩倉文庫

『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』 フィリップ・K・ディック(著)、朝倉久志(翻訳)、ハヤカワ文庫SF

今回のホロスコープリーディングの補足

冥王星みずがめ座INのホロスコープ

みずがめ座の支配星である天王星は、社会的な自分を表す太陽と緊張状態にあります。人とのかかわりあいの中で自分とは何か?考えさせられることが多そうです。こだわりが強く出すぎて人と衝突することもあるかもしれません。

また、みずがめ座のもうひとつの支配星である土星と、知覚と認知の星・水星と拡大の星・木星の緊張状態も気になるところです。

こちらの星の影響もあり、「言いたいことは言うべきだ!」と思って、言葉が過激になるかもしれません。売り言葉に買い言葉で対立することもあるかも。ビッグマウスになることにも注意が必要です。言葉にしたせいで、あなたの優れた部分が抑えられてしまい、成果が出ない状況になってしまい。焦ることもあるかもしれません。

ここで大切になってくるのは、相手の立場に立ったらという「想像力」が欠けていないか?確認することです。大げさに言いがちになるので、相手じゃなくても、「他の人はそれ聞いたらどう思うんだろう?」っていう視点は大事。

また、この機会に、自分自身の幸せのありかって何なのか?改めて考えてみること。深掘りしてみるのも大切です。
家族や、(人によっては)自分にとっての人間関係の根底となしうる大切な存在がカギになりそう。
子どもの頃のことを思い出して内観していくのもカギです。『月』を癒していくことも重要になってくるでしょう。
自分で自分を育てる気持ちでゆったりと接してあげる。
自己を慈しんでみること。本を読んで人の心理について勉強してみるのもいいかもしれませんね。

とはいえ、そんな状況に陥ったとしても、今まで積み上げてきた自分の才能に助けられそうです。しかもそれは、自分が苦じゃなくてむしろ好きなこと、好きな作業だったりしそうですから、少し安心してね。その意味で、自分の得意はちゃんと積み上げておくと安心です。

また、【裏テーマ】というか、【隠されたメッセージ】として、見えてくる天体が、外界で頑張る自分自身をあらわす太陽と、やる気や闘争心を表す火星です。2

ここで「いまは虎視眈々と力を蓄えて、いざというときにエネルギッシュに前進あるのみ」と二つの天体から伝えてくれているように思えます。3

土星は自分をビシバシ鍛えて成長させてくれる星です。口うるさい名コーチみたいな感じかな。
今回の星を読んだ感じだとなかなか芽が出なくて苦しい気持ちになるかもしれません。

だけど、これらを全体的に読んだときに、粘り強くコツコツ積み上げていけば、それらは裏切らないからね。積み上げた成果が芽吹くときにチャンスは見計らったかのように来てくれるから、前進あるのみ!モノにできるよ!ということを伝えてくれているようで、とても勇気づけられる星の配置だなぁと私には思えたのでした。4

冥王星みずがめ座時代の生き抜き方まとめ

新しい時代は確実にやってきていますが、あまりおびえすぎずに、情報をキチンと精査したうえで考えること。

この時代生き抜くために必要なことは、「○○さんだから大丈夫」という地のサインでの判断ではなく、「風」のサインである水星の扱う情報や土星の扱う秩序や枠組みといったところから考えていくことです。

自分なりの鑑識眼を持つこと。
たとえば、できるかぎり情報の裏取りを行う。選挙等に行って法が正しく運用されるように公的権力を監視する。

そのためにも、よくよく勉強したり知識を得ていくこと、思考をとめないことがますます重要になるはずです。

<注釈>

  1. 木星はホット&モイストな惑星で、春もホット&モイストだから、春は木星に強く影響を受けます。伝統的占星術では、ホット(熱)・コールド(冷)・ドライ(乾)・モイスト(湿)が基礎となり、物体そのものを規定しています。西洋の考え方の中核をなしている四元素は火・地・風・水ですが、これらも分解すると最終的には、ホット(熱)・コールド(冷)・ドライ(乾)・モイスト(湿)で表すことができるからです。ホットとコールドは、現代占星術では男性星座・女性星座としてあらわされるため、イメージしやすいと思います。この話だけでいろいろ話ができるので、また後日ちゃんと記事に書こうと思います。 ↩︎
  2. どちらもコントラアンティッション(同じ上昇時間を持つサイン同士で昼の長さと夜の長さが同じ)とミューチュアルレシーブ(太陽と火星の支配星がそれぞれ入れ替わっている状態)を形成していることから、非常に目立つ配置となっています。 ↩︎
  3. コントラアンティッションもアンティッションも、アスペクト(のコンジャンクション)と同じように作用するのですが、影や代役の意味合いになるので、この時代の【裏テーマ】や【隠されたメッセージ】みたいな感じで今回読みました。ミューチュアルレシーブはあるけど、コントラアンティッションがあるので、あまり大々的な感じではないのかなという感じがした。 ↩︎
  4. もちろん、星は運気の波は教えてくれても、実際の行動に移すかどうかは私たちにゆだねられているので、必ずそうなるというわけではありません。行動しなかったら、なにもかわらないけど…行動しなかったらしっぺ返しが来ることはよくあります。大きなうねりとなって自分を苦しめるもの(モノ、者)として現れてきてしまうことが多いのです。なので、頑張ろうって思う方は頑張っといた方がいいんじゃないかなぁって思います。棚ぼた的なラッキーな成功の運気は、なかなかありません。あるにはあるが、めったにお目見えするものではないのです。しかも努力してなかったりするとそれらも掴み損ねてたりするので…。 ↩︎

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