はじめに:なぜ今「AI占い」が話題なのか
ChatGPTをはじめとするAIが「占いっぽい文章」を発信できる時代になりました。
最近では、ThreadsやX(旧Twitter)でも“AI占い師”を名乗るアカウントをよく見かけるようになり、「AI占い」という言葉もすっかり身近になっています。
実は私自身も、AIを使った文章術を学ぶためにAIライティング講座を受講しています。
そのため、もしかしたら「この人もAIで占いをしているのかな?」と誤解されることがあるかもしれません。でも、私は“AI占い師”ではありません。
日々、占い師として本物の鑑定を行う中で、「AIと占い」の違い、そして“AIにできること・できないこと”について感じていることがあります。
この記事では、プロの占い師としての視点から「AI占い」が話題になる理由と、その裏にある本質について、率直に書いてみたいと思います。
私がAIを使う理由:占い師としての活用視点

私は普段からAIを“占いの道具”として使っているわけではありません。
ただ、AIが得意とする分野──たとえば文章の整え方や発信のバリエーションを増やすためには、積極的にAIを活用しています。
SNSやブログで発信する際、どうしても伝えたいことをうまく言葉にできなかったり、忙しい中で文章を推敲する時間が足りなかったりすることもあります。
そんなとき、AIは「言葉を磨くパートナー」として、本当に助かる存在です。
特にAIは、文章を“美しく整える”ことや、さまざまな表現アイデアを出すのが得意。自分の伝えたい世界観や雰囲気を、より多くの人に届けるためのツールとして、とても重宝しています。
ただし──「占いの解釈」だけは、絶対にAIに任せることはありません。
なぜなら、占いで本当に大切なのは、相談者さん一人ひとりの想いに寄り添い、「目の前の現実」と「その人ならではの背景」をふまえて読み解くことだからです。
どんなにAIが便利になっても、人の心や人生に向き合う本質的な部分は、人間の占い師にしかできないと感じています。
AI占いの落とし穴:信頼してはいけない理由

AIは“もっともらしい嘘”をつく
最近は「AI占い」と称するサービスや、AIが自動で占いをしてくれるアカウントをよく見かけます。ですが、占い師として実際に中身を見てみると、「ちょっと待って!」と思うことが多いのが現実です。
その最大の理由は、AIがネットにある情報を表面だけなぞり、時に根拠のない“もっともらしい嘘”=ハルシネーション(AIの作り話)を出すことがあるからです。
占いの“ズレた解釈”がなぜ生まれるのか
たとえば、実際に私がChatGPTに「カルディアンオーダーに従った伝統的なハウス解釈をして」と何度お願いしても、どうしても現代西洋占星術の視点に引っ張られてしまい、本来ありえないハウス解釈が返ってくることがよくあります。
また、AIが「8ハウスは◯◯です」「12ハウスは□□」と断定した内容も、伝統的占星術から見れば大きな誤りなことが多々あります。
こういったズレや浅さは、西洋占星術に限らず、タロットや手相など他の占いでも頻繁に見られます。
要約・翻訳は便利、でも解釈は人間の仕事
たしかに、notebookLMやGensparkのようなAIツールを使えば、分厚い専門書や英語文献でも一瞬で要約・翻訳してくれます。
私自身も西洋占星術の専門書、例えば最近だとボナタスのテキストを読むときに、AIで翻訳・要約してもらい、本当に助かりました。
特に英語や難解な専門用語を、日本語でざっと把握できるのは、知識を深めたり効率的に情報を集めたりするのにとても役立っています。
でも──
だからといって、AIの出した要約や解釈を「100%正しい」と思い込んで丸ごと信頼することは、絶対にありません。
たとえAIがそれっぽくまとめてくれても、
「この解釈は本当に正しいのか?」
「大事なニュアンスや根拠が抜けていないか?」
──そんな視点で必ず自分自身でも検証・確認しています。
なぜなら、「AIが返す答えはそれっぽく見えても、事実と異なる場合がある」というリスクは絶対に無視できないからです。

上のニュースは、AIを使って作られた観光案内サイトが、実在しない場所を紹介してしまい閉鎖に追い込まれたというもの。
AIの出力は一見もっともらしくても、誤りや根拠のない内容が混じることがあり、その見極めができないまま使うのはとても危険なのです。
だから私は、どんなに便利なAIであっても、「ここは要約や翻訳をサポートとして活用するだけ」「最終的な解釈や判断は必ず自分の知識と経験で裏付ける」という姿勢を徹底しています。
答えを鵜呑みにせず、自分で見極める
AIがサポートしてくれるおかげで学びのスピードや幅は広がりますが、“分かったつもり”になって本質を見落とすことのないよう、常に自分自身の目と頭で確認することが不可欠だと感じています。
みなさんも、AIの答えをそのまま鵜呑みにせず、“本当に大切なこと”はご自身の目と心で見極めてみてください。
それがこれからの時代を生きる、いちばん大切なリテラシーだと思います。
「使いこなす側」になるということ

“道具”としてのAI――差を生むのは使い方
AIがどれだけ進化しても、それは“道具”にすぎません。
使いこなせるかどうかは、使う人間のリテラシーや、積み重ねてきた知識や経験にかかっています。
たとえば、パソコンの「Excel」や「Word」も同じです。
Excelを「なんとなく表計算ができるだけのソフト」と思っている人も多いですが、本当は分析や集計、グラフ作成、さらにはWordと連携した住所印刷など、幅広い活用ができます。けれど、そうした“使いこなす力”がなければ、せっかくの機能も宝の持ち腐れになってしまいます。
「ExcelやWordなんて誰でも使える」と思い込んでいても、実際に業務で活用できる人とそうでない人では、効率や結果に大きな差が出る──これは多くの人が体感していることだと思います。
リテラシーと積み重ねが本物の力になる
AIもまさに、同じような存在です。
AIを「とりあえず使えばOK」と思っていると、間違った情報や浅い知識に振り回されるだけ。
けれど、きちんと“使いこなす力”を身につければ、作業の幅やスピードは飛躍的に広がります。
その一方で、「AIに全部お任せ」になってしまうと、自分の解釈軸や信念を失い、情報の受け売りばかりになりがちです。

時代は“自由”と“多様性”へ――でも基礎があってこそ
最近よく話題になる「風の時代」や、2023年から始まった「冥王星水瓶座の時代」──この時代は“自由”や“多様性”、そして「革新」が大きなテーマです。
ですが、これらは単なる「好き勝手していい時代」ではありません。
「自由」や「多様性」を本当に活かせるのは、“しっかりとした基礎や積み上げ”がある人だけ。
基礎がないままAIに全部お任せしてしまうと、浅い情報や間違った知識を鵜呑みにして発信してしまう危険性も高まります。
だからこそ、今まで以上に「自分で勉強し続ける姿勢」「真摯に積み重ねる努力」が重要になってくるのです。

自分軸・信念でAIを使いこなす
さらに、今は“自分軸”や“信念”を大切にする時代でもあります。
これは、2025年から本格的に始まった「海王星牡羊座時代」とも深く関係しています。
海王星が魚座から牡羊座へと移ることで、これまでの「みんなで共感し合う、空気を読む」時代(魚座的な一体感や共感性)が終わり、「私はどうしたいか」「自分は何を信じて進むのか」という“個”の意志や自己表現が一層重要になる流れが強まっています。
この変化も、AI時代の「自分で判断する力」「AIを使いこなす側でいられるか」に通じています。
流されず、自分の価値観と知識を磨き続ける──それこそが、これからの時代の「本物の占い師」として生きていくために必要なことだと私は考えます
まとめ:AIと共に「本物の占い師」であり続けるために

AIが急速に進化し、私たちの生活や仕事にも深く入り込むようになった今、占いの分野にもさまざまな変化が起きています。
AIによる“占いっぽい”文章や自動生成の鑑定は、確かに便利な面もあります。しかし、どんなに技術が発展しても、「人間だからこそできる占い」には決して代わることはできません。
なぜなら、占いの本質は「目の前の人に寄り添い、その人だけの答えをともに探していく」ことにあるからです。AIはあくまで“共演者”であり、主役はいつだって「人間の占い師」。自分自身の経験や感性、そして解釈の芯を持ち続けることが、これからますます大切になっていくと感じています。
これからも私は、AIという便利なツールを最大限に活かしながら、「本物の占い師」として、人の人生や心に真剣に向き合うことを大切にしていきたいと思います。
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